人を助けるすんごい仕組み/~ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか~

人を助けるすんごい仕組み/~ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか~

「ドラッカーより、まずは西條剛央を。」 てな感じの本です。

<抜き書き>

*後方支援と最前線の作業との共同関係の作り方をリンクさせる。

*トップ同士がつながった時の速さは、下から上げていく方式の何十倍、
 何百倍も早い。

*「前例主義」が組織を蝕む(周囲の人を説得する取引コストが大きいため、
 前例に無いことは責任が個人に帰するため)

*「横のライン」が初めてつながった結果。(ツイッター、フェイスブック)

*「僕らが少しでも進めておけば、そこを出発点として、子どもたちが、 
 次の世代が更に進めてくれる」

*構造構成主義

*支援の目的:すべてを失った人が、もう一度、前を向いて生きていこうと思える
 ような条件を整えること

*被災物質の家電は実名・住所・電話番号を添えて送ることで、「質」を
 保証する。「家電の養子縁組」

*「人間の理解」に沿っていれば、自然とうまくいく。

*「5%理論」:「5%は大目に見よう」「95%で迅速にやっていく」

*「価値」:価値は顧客が見出すことであり、相手が価値を見出してもらえる
 可能性が高いと考えられるモノやサービスを創造することが価値の創造である。


*価値は欲望や関心、目的といった相関的に立ち現れる
 (支援者は何に関心があるか?
  =>①被災者のために ②すぐに ③効果的に ④できれば簡単に
     支援したい。)

*トラブルを避けるための7カ条

 ①質問は気軽に、批判は慎重に
 ②抱えてから揺さぶる(急に揺さぶらない)
 ③集中攻撃に見えるような言動は慎みましょう
 ④初めての参加者も見ています。
 ⑤電話や直接会って話しましょう
 ⑥休むこと
 ⑦被災者支援を目的としている人は全て味方です。

*積極策がなくなったら、消極策で、時間がすぎるのを待つこともあり。

*「目的」と「ビジョン」だけは共有する必要がある。

*プロジェクトを運営する際に気をつけること
 =>「ほんの少しでも何かしてくれたら感謝すること」

*その人の存在(being)を認めることを前提として、
 行為(doing)の結果(output)も適切に評価すること
     (「頑健な会社」とは「being」を大切にしてきた会社だ)

*地震の大きさと被害の大きさは相関する。
 =>当たり前だけど、「想定以上」の地震が来たときは、想定以上の
    被害が発生する。

*すでにこれだけの多くの人が何かに「呼ばれて」動いている。
 少しでも心が動いた人も何かに呼ばれている。

西條剛央氏HP

<目次

はじめに

第1章 絶望と希望のあいだ──南三陸町レポート

    3.11のはじまり
    どうする? どうすればいいんだ?
    ひどすぎる現実の前に募る無力感
    不確かな原発のゆくえ
    「静岡・震度6強」の衝撃
    結局は「どう生きるか」という問題
    意志が未来を切り拓き、未来が過去を意味づける
    4人で南三陸町へ
    南三陸町レポート
    リミッターを外すしかない
    ここまで物資が足りていなかったのか
    「さかなのみうら」さんと歴史的な握手
    ツイッターによる「南三陸町レポート」の広がり
    
  

第2章 「ふんばろう東日本」の拡大とインフラとしてのツイッター、ユーストリーム、フェイスブック

    岩上安身さんとの対談
    GACKTさん、川崎麻世さんとのユーストリーム中継
    ついに行方不明のおじさんが……
    「ほしい物リスト」の活用を! とアマゾンから直接連絡が来た
    東大阪市長と大阪市長、トップの決断力
    前例主義と取引コストとは?
    猪瀬直樹氏の「鶴のひと声」で状況一変
    組織運営ツールとしてのフェイスブック
    
  

第3章 「重機免許取得プロジェクト」──陸前高田市消防団と志津川高校避難所

    横のラインが社会を変える
    南三陸町、再訪
    広域壊滅地域、陸前高田市
    何が何でも、子どもたちに環境を整えてあげたい
    ちょっと見ただけで、わかった気になってはいけない
    「重機免許取得プロジェクト」で121名が免許取得
    「吐きながら遺体を梱包し続けました。それが数日間、続いたんです」
    地域に愛される「さかなのみうら」
    
  

4章 半壊地域の苦境と「家電プロジェクト」の立ち上げ

    四十九日法要後、石巻へ
    半壊地域、渡波の衝撃
    震災から50日経っても、「水も電気もガスも通っていない」現実
    津波から逃げ切った太田夫妻
    「家電プロジェクト」はどうやって動き始めたか
    かつてない5日間の強行遠征
    家電配布はどうやって行われたか
    どうやって家電から心のケアにつなげるのか
    僕らが少しでも進めておけば、次の世代がさらに進めてくれる
    
  

第5章 「ほぼ日」と糸井重里──「西條剛央の、すんごいアイディア。」外伝

    「ほぼ日」、初訪問
    「そんな体験、いままでの日本人は、してないと思う」
    現地での体感を「方法化」していく
    被災者の多くはパソコンを使えない現実
    科学プロジェクトとしての「ガイガーカウンタープロジェクト」
    誰に何を配ったかをデータ化して、どんどん配っちゃう仕組み
    「その実名主義、痛快だなぁ!」
    〝市民意志機能体〟としての「ふんばろう東日本」
    「5%理論」って何だ?
    「ほぼ日」後日談
    
  

第6章 多数のプロジェクトをどのように運営していったのか?

    被災地の夏、6000家庭に扇風機を
    心の支援につながる新プロジェクト──支援から〝始縁〟へ
    夏以降、次々と自立支援プロジェクトが立ち上がる
    プロジェクトを成し遂げる「核」は何か
    「価値とは何か?」から考える
    「関心」と「きっかけ」をいかにつくるか
    2011年最後の総力戦「冬物家電プロジェクト」
    冬物家電、1万3000世帯への配布達成!
    初めて明かす運営上の「大変なこと」
    トラブルを減らすための7か条
    「絶望の公式」から抜け出るには……
    「CEJ」によって見えたひと筋の光
    
  

第7章 「一戦必勝」を実現する組織づくりの秘訣

    大規模なプロジェクトを給料を払うことなく、
    どうやって成立させているのか?
    「お金は怖い」をわきまえよう!
    「クジラ」より「小魚の群れ」を目指せ
    階層をつくらず、シンプルにする
    反省会はしない
    〝一戦必勝〟を可能にする「無形の型」の組織力
    リーダーが代わるのも自然なこと
    感謝を忘れたとき、組織は崩壊する
    「doing」と「being」の双方を大切にする
    
  

第8章 ポスト3.11に向けた人を助ける仕組みと提言

    なぜ、逃げなかったのか?
    未来の命を救うために震災被害の検証を
    防災マップの見直しとナビゲーションシステム
    地震学はゼロベースで多様なアプローチを
    「要請主義」から「能動的支援体制」へ
    日本赤十字社への提言
    被災自治体で支援物資を上手に流す仕組みとは?
    公平主義からの脱却
    個人情報保護法の弾力的運用を
    仮設住宅からトレーラーハウスへ
    津波を「いなす」津波防災都市構想
    原発問題の解き方と答え
    
  

おわりに──僕の声が君に届けば

謝辞

本書成立に関する謝辞

引用文献参考文献

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